目次
- BeReal(ビーリアル)とは?「ありのまま」のSNS
- BeRealの画面とアプリの使い方
- 相互承認でつながるクローズドな関係
- BeRealの表示・公開の仕組み
- BeRealを使っているのはどんな人?
- BeRealの運営元
- BeRealは他のSNSと何が違うのか
- なぜZ世代はBeRealを使うのか
- BeRealはスクリーンショットできる?
- BeRealに拡散性はあるのか
- BeRealに潜む4つの危険性
- 企業が取り組めるBeRealリスク対策
- BeRealの投稿はどのように拡散するのか
- BeRealの炎上事例7選
- 炎上が企業に与える6つのダメージ
- 会社はBeRealのアンインストールを命令できるのか
- 社員に周知すべきBeReal利用の7つの注意点
BeReal(ビーリアル)とは?「ありのまま」のSNS
BeReal(ビーリアル)は、フィルターも加工もない「ありのままの日常」を友人と共有することに特化したSNSアプリです。
「映える投稿」「盛れる写真」を競い合うInstagramやTikTokとは真逆のコンセプトを打ち出し、Z世代を中心に急速に普及しています。
最大の特徴は、1日1回ランダムな時間にアプリから通知が届き、その通知を受け取ってから原則2分以内にスマートフォンの前後カメラで同時撮影した写真を投稿するという独自の仕組みです。事前に撮影しておいた写真を選ぶことはできず、その瞬間を切り取ることが求められます。加工も演出も一切なし。そのリアルさこそが、このSNSの最大の魅力となっています。
日本国内でも急速に浸透しており、2024年12月時点で日本国内の月間アクティブユーザー数(MAU)は450万人、日次アクティブユーザー数(DAU)は320万人に達しています(出典:Voodoo社発表、2024年12月時点)。DAUの人数は日本が世界でトップという、特に日本が熱狂しているSNSとなっています。
参照: comnico「Z世代に人気の「BeReal.(ビーリアル)」って何?」
https://www.comnico.jp/we-love-social/bereal
読み方と「Be Real」に込められた意味
「BeReal」はビーリアルと読みます。英語で「Be Real=本物であれ・ありのままであれ」という意味を持ちます。正式名称はピリオドを含む「BeReal.」(ビーリアル ドット)ですが、一般的には「BeReal」や「ビーリアル」と表記・呼称されることがほとんどです。
BeRealの画面とアプリの使い方
BeRealのアプリ画面はシンプルな設計になっています。中心に表示されるのは前後カメラで同時撮影した2枚の写真を合成した投稿です。大きく表示されるのはアウトカメラ(外カメラ)で撮影した「その場の風景」、左上に小さく表示されるのはインカメラ(自分)で撮影した「自分の顔」です。
友人の投稿はタイムライン状に上から順に並んで表示されます。ただし、自分が投稿を完了しない限り、友人の投稿にはぼかしがかかって見られない仕様になっています。これがゲーム性を生み出しており「投稿しないと友人の近況が見られない」という心理的プレッシャーが働く仕組みです。
また、撮り直しをした場合、何回撮り直したかが投稿に表示されます。「できるだけ1回で上手く撮りたい」という心理を刺激するこの仕様も、BeRealらしいリアル志向の設計です。
通知から撮影までの流れ
投稿の流れは次の通りです。
まず、1日1回ランダムな時刻にアプリから通知が届きます(通知は全世界のユーザーに同じタイミングで送られるわけではなく、ユーザーごとに異なる時間帯に届きます)。通知が来たらアプリを開き、前後カメラで同時撮影します。撮影後、そのまま投稿すれば完了です。
なお、2分以内に投稿できなかった場合でも「遅延投稿(Late投稿)」として投稿は可能です。ただし、投稿時に何分遅れたかが表示されてしまうため、ユーザーには通知後できるだけ速やかに投稿しようという心理が働きます。
投稿した写真は友人のタイムラインに表示され、24時間後には自動的に閲覧できなくなります(自分のプロフィールに固定した投稿を除く)。
参照: ITmedia Mobile「企業の情報流出が相次ぐ「BeReal」とは?」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2605/03/news026.html
どんな内容が投稿されている?
一般的にBeRealに投稿されている内容は、まさに「飾らない日常」そのものです。自室でくつろいでいる場面、勉強・作業中の机まわり、友人との食事の瞬間、通学・通勤中の電車内など、フォトジェニックとは無縁の何気ない一コマが中心です。
SHIBUYA109 lab.が2025年に実施した調査によると、BeRealへの投稿内容として最も多かったのは「友だちとの思い出(48.4%)」「自撮り(45.8%)」でした。
出典:SHIBUYA109 lab. 「Z世代のSNS利用最新動向2025」
https://manamina.valuesccg.com/articles/4467
Instagramのように「映える写真」を意識する必要がなく、「今この瞬間をそのまま届ける」ことが投稿の目的になっているため、ユーザーは気軽に投稿できることを評価しています。
相互承認でつながるクローズドな関係
BeRealでの「友人」とのつながり方は、他のSNSと少し異なります。基本的には電話番号またはユーザー名(QRコードも利用可)を通じて相手を検索し、フレンドリクエストを送ります。相手が承認することで双方向のつながりが成立します。
つながりの公開範囲は「相互承認した友人のみ」が基本です。InstagramやTikTokのように、フォローするだけで一方的に相手の投稿を見られる形式ではなく、お互いに承認し合った関係のみが投稿を閲覧できます。Z世代がBeRealで繋がる相手は「本当に親しいと思っている人だけ」に絞られる傾向があり、クローズドな信頼関係を重視したSNSといえます。
RealMoji(リアルモジー)とコメント機能
友人の投稿に対しては「RealMoji(リアルモジー)」と呼ばれるリアクション機能があります。これは一般的なスタンプや絵文字ではなく、リアクションをする際に自分の顔をインカメラで撮影して送る機能です。つまり「驚いた顔の自撮り」や「笑っている顔の自撮り」でリアクションを表現します。
テキストによるコメント機能も存在します。ただしDM(ダイレクトメッセージ)機能はなく、基本的にコミュニケーションは投稿へのリアクション・コメントに限られています。これも「広く交流するSNS」ではなく「リアルな友人間でのシェア」に特化した設計です。
「友達」と「フォロワー」の違い
BeRealには「友達(フレンド)」と「フォロワー」の2種類の関係性があります。
「友達」は相互に承認し合った間柄で、お互いの投稿をフィード上で閲覧できます。一方、「フォロワー」は公式アカウント機能(RealPeople/RealBrands)や特定の設定を利用した場合に発生する一方向的なフォロー関係です。
通常の個人ユーザー同士のやり取りは基本的に「友達」の仕組みで成り立っており、一般のユーザーが「フォロワーを増やして拡散力を高める」という構造にはなっていません。
BeRealの表示・公開の仕組み
BeRealには、InstagramやTikTokのような「表示順を操作するアルゴリズム」は基本的に存在しません。友達の投稿は時系列で表示されます。
また、「DiscoveryフィードA」と呼ばれる見知らぬユーザーの投稿を閲覧できる機能が存在しますが、これはメインのフィードとは切り離されており、多くのユーザーは主に友達の投稿のみを見る形で利用しています。
フォロワー数や「いいね」数によってコンテンツが優先表示されることがないため、「バズりを狙う」「インフルエンサーになる」という使い方ができない設計になっています。BeRealのアプリ内には「BeRealで有名になることはできない。インフルエンサーになりたければ、TikTokやInstagramへどうぞ」という注意書きがあるほどです。
投稿の公開範囲は「友達のみ」と「Discovery」の2種類
投稿の公開範囲は、主に「友達のみ」と「Discovery(全体公開)」の2種類から選択できます。
デフォルトでは「友達のみ」に設定されており、相互承認した友人にしか投稿が表示されません。Discovery設定にすると、不特定多数のBeRealユーザーに投稿が公開される可能性があります。
また、位置情報のオン・オフ設定も可能です。位置情報をオンにすると投稿に場所が付加されるため、勤務先や自宅が特定されるリスクがあります。プライバシーを守るためには、位置情報は必ずオフにしておくことを推奨します。
BeRealを使っているのはどんな人?
BeRealのユーザーはZ世代(2025年時点で14〜28歳前後)が圧倒的多数を占めています。サイバーエージェント次世代生活研究所の「2025年Z世代SNS利用率調査」によると、MAUの87%以上がZ世代というデータがあります(2025年6月時点)。
心理的な観点から見ると、BeRealのユーザーには次のような特性が見られます。
InstagramやTikTokでの「映え競争」や「バズり狙い」に疲れを感じており、飾らない本音のつながりを求めている層。不特定多数への発信よりも、少数の「本当に仲の良い友人」との共有を好む層。「今この瞬間を共有したい」というリアルタイム感覚をSNSにも求める層。これらの特徴から、BeRealはSNSの”映え疲れ”に対するアンチテーゼとして機能しているといえます。
「多くの人に見てもらいたい」ではない、ユーザーの動機
BeRealは「多くの人に見てもらいたい」という動機では機能しません。設計思想そのものが、インフルエンサー的な自己演出や承認欲求を排除しています。
むしろBeRealのユーザー心理の核にあるのは「仲の良い友人の今を知りたい」「友人に自分の今を届けたい」という相互性です。マーケティングアプリケーションズ社の調査(2024年)によると、BeRealユーザーの63%が通知に対して「とても気になる・ややあてはまる」と回答しており、その主な理由は「友達の投稿を早く見たいから」という動機でした。
出典:マーケティングアプリケーションズ「Z世代4252人を対象にSNS調査」
https://mkt-apps.com/news/20240710_646/index.html
つまり、BeRealを動かすモチベーションは「自己顕示欲」ではなく「友達との相互確認・共感欲求」にあります。
BeRealの運営元
BeRealは2019年にフランスのAlexis Barreyat(アレクシス・バレヤ)氏とKevin Perreau(ケビン・ペロー)氏によって設立された企業「BeReal SAS」によって開発・運営されました。
その後、2024年6月にフランスのモバイルゲーム大手「Voodoo SAS(ブードゥー)」が約5億ユーロ(約800億円)でBeReal社を買収し、現在はVoodooの傘下で運営されています。VoodooはダウンロードランキングでGoogle、Metaに次ぐ世界3位(70億ダウンロード以上)の実績を持つ企業です。
運営元の国はフランス(パリ)
BeRealの発祥地・本拠地はフランス(パリ)です。現在の親会社であるVoodoo SASもフランス企業であるため、引き続きフランスに本拠を置く企業が運営しています。
BeRealの創業から現在までの歴史
BeRealの歴史を振り返ると、以下のような経緯をたどっています。
2019年: Alexis Barreyat氏とKevin Perreau氏がフランスで会社を設立。
2020年: BeRealアプリをリリース。当初はほとんど注目されず。
2022年: 欧米を中心に爆発的な人気が広がり、特に大学生の間で口コミにより急速に普及。
2023年1月: 日本でもZ世代を中心に急速に広まり始め、2023年7月以降は国内アプリダウンロードランキングでトップに立つことも。
2024年2月: ブランドや著名人向けの公式アカウント機能「RealPeople and RealBrands」を開始。
2024年6月: フランスのVoodoo SASがBeRealを約5億ユーロで買収。
2024年8月: 日本での広告事業を開始。
2025年4月時点: 世界のDAUは4,000万人を突破。
BeRealは他のSNSと何が違うのか
BeRealとInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなど一般的なSNSとの主な違いをまとめると、以下の通りです。
まず「投稿タイミングの強制性」という点で、InstagramやXはいつでも好きな時に投稿できますが、BeRealは1日1回のランダム通知というトリガーがあり、ユーザーがタイミングをコントロールできません。
次に「加工・演出の禁止」という点で、InstagramにはフィルターやReels加工など豊富な編集機能がありますが、BeRealにはそれが一切存在しません。
「公開範囲の閉鎖性」という点では、TikTokやInstagramは基本的に全体公開が標準ですが、BeRealは相互承認した友人のみへの限定公開が基本です。
「拡散性の欠如」という点では、InstagramやXにはリポスト・シェア機能があり情報が拡散しやすい構造ですが、BeRealはアプリ内での拡散機能が限定的です。
「投稿の消失」という点では、BeRealの投稿は24時間後に自動消滅し、アーカイブとして残る仕組みになっています。
これらの特徴が組み合わさり、「盛らない・映えない・拡散しない」というBeReal独自のSNS体験が生まれています。
年代別認知率
サイバーエージェント次世代生活研究所が2025年10月に実施した「2025年Z世代SNS利用率調査」(全国男女17〜60歳、2,884サンプル)によると、BeRealの認知率は世代間で大きな差があります。
Z世代(17〜28歳)の認知率は79.4%に達している一方、上の世代(29〜60歳)では30.6%にとどまり、48.8ポイントもの差が生じています。この差はすべてのSNSの中で最も大きく、まさに「Z世代しか知らないSNS」という実態が数字に表れています。
なお、2023年時点の認知率はZ世代で57.1%・上の世代で11.8%(差45.3ポイント)でしたが、毎年認知は広がっているものの、世代間格差は依然として最大水準にあります。
参照: サイバーエージェント「2025年Z世代のSNS利用率」https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32772
年代別利用率
同調査によると、Z世代のBeReal利用率は2023年の13.2%から2024年の21.4%、2025年の22.8%と着実に伸びています。特筆すべきは、他の主要SNSが横ばいまたは減少傾向にある中で、BeRealだけが「唯一、Z世代の利用が伸び続けているSNS」であることです。
一方、上の世代(29〜60歳)の利用率は0.8%に過ぎず、Z世代との差は22.0ポイント。これはすべてのSNSの中で最大の世代間格差です。
日本のZ世代のうち高校生・大学生に絞ると、約30%がBeRealに毎日アクセスしているというデータもあります(出典:MarkeZine 2025年5月記事)。
参照: サイバーエージェント「2025年Z世代のSNS利用率」https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32772
時間帯別の利用量
BeRealは1日1回のランダム通知によって投稿が促される仕組みのため、特定の時間帯に利用が集中するという特性がありません。朝・昼・夜、平日・休日を問わず、ランダムに届く通知のタイミングで利用が発生します。
ただし、実態としては通知が来た直後にユーザーが反応する設計のため、「起きている時間帯全般」がアクティブな時間帯といえます。利用者の約80%が毎日投稿するという統計(2025年6月時点)からも、日常的かつ習慣的なアプリとして機能していることがわかります。
なお、通知は一定の時間帯(深夜帯など)に届きにくい傾向があるとされていますが、公式の時間帯別データは公開されていません。
なぜZ世代はBeRealを使うのか
Z世代がBeRealに惹きつけられる理由は、大きく3つに集約されます。
1. SNS疲れ・映え疲れへのアンチテーゼ:
InstagramやTikTokでの「いかに素敵に見せるか」という競争に疲れたZ世代が、「加工なし・演出なし」というBeRealの設計に安らぎを感じています。「ありのままの自分でいい」という精神的な解放感がBeReal最大の魅力です。
2. 少数の本当の友人とのクローズドなつながり:
SHIBUYA109 lab.の調査(2025年)では、BeRealのフォロー相手は「オフラインで知り合った友人が最も多い」という結果が出ています。不特定多数への発信よりも、信頼できる友人との小さなコミュニティでの共有を重視するZ世代の価値観に合致しています。
3. ゲーミフィケーションによる中毒性:
「通知が来たら2分以内に投稿しないと友達の投稿が見られない」という仕組みが、ゲーム感覚での日常的な参加を促しています。投稿しないと友達の近況がわからないという「FOMO(見逃し恐怖)」が、習慣的な利用を生み出しています。
参照: Impress Watch「『親しい人だけ』のはずが…なぜBeRealから社内情報は流出するのか」https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/2106842.html
社会人になっても利用は続く
BeRealは当初「大学生のSNS」という認識が強かったものの、Z世代が社会人になってからも利用を継続するケースが多く見られます。2022年〜2024年に学生時代にBeRealに慣れ親しんだZ世代が、2025年〜2026年に大量に社会人として就職し、「通知が来たら即撮り」という学生時代のノリをそのまま職場でも続けてしまっているのが現状です。
サイバーエージェントの調査でも、Z世代(社会人を含む)の利用率は2023年〜2025年にかけて唯一増加し続けているSNSであることが確認されています。社会人になっても利用するユーザーが増えているという事実は、企業のリスク管理という観点から見ると非常に重要な点です。
BeRealはスクリーンショットできる?
技術的にはBeRealの投稿に対してスクリーンショットを撮ることは可能です。ただし、投稿画面でスクリーンショットを撮影すると、投稿者に「〇〇がスクリーンショットしました」という形で通知が届く仕様になっています(2026年3月時点)。具体的には投稿画面の右上にカメラアイコンとスクリーンショット回数が表示される形式です。
一方、画面録画の場合は現状通知が届かないケースが多く、それを利用して内容を保存・拡散するユーザーも存在します。また、別のスマートフォンやカメラで画面を撮影する「カメラ撮影」はまったく検知されません。
つまり、BeRealの投稿はスクリーンショットには一定の抑止力がありますが、画面録画や別端末での撮影による流出は防ぐことができません。企業の情報漏洩という観点では、「一度撮影・投稿した時点でコントロールを失う」と認識するべきです。
仕様変更のあったスクショ通知と機能の強化
2026年現在、いくつかの仕様変更が加わっています。スクリーンショット通知機能については、投稿全体のスクリーンショットは引き続き通知対象となっていますが、リアクション画面やプロフィール画面でのスクリーンショットは通知されないなど、場面によって細かく仕様が異なります。
また、遅延投稿(Late投稿)の仕組みや公開範囲設定についても随時アップデートが行われています。2025年には「メモリーズ(保存された過去の投稿)」の機能が強化され、ユーザーが自分の投稿履歴をアーカイブとして保持できるようになりました。
なお仕様変更は頻繁に行われており、最新の情報は公式アプリのアップデート情報を確認することを推奨します。
非表示機能とは?
BeRealには、特定のユーザーに対して自分の投稿を非表示にしたり、相手の投稿を非表示にする機能が存在します。また、友達のリストから特定のユーザーを削除(フレンド解除)することも可能です。
投稿の公開範囲自体も「友達のみ」「Discovery(全体公開)」で設定できるため、ある程度の公開範囲制御は可能です。ただし、「友達のみ」に設定していても、閲覧した友達が内容をスクリーンショットや画面録画で保存し、別のSNSに転載するリスクは排除できません。
BeRealに拡散性はあるのか
BeRealのアプリ内においては、拡散性は非常に低い設計になっています。リポスト機能がなく、「シェア」の仕組みも限定的です。InstagramやXのように投稿が不特定多数に広がる仕組みはBeReal内には存在しません。
しかし、重大な問題があります。それはBeReal外への拡散です。BeRealの投稿内容を画面録画やスクリーンショットで保存し、XやInstagramなどの拡散力の高いSNSに転載することで、BeReal内ではクローズドだったコンテンツが一気に全世界に拡散するリスクがあります。2026年4月の西日本シティ銀行の事案でも、BeRealへの投稿がX上で拡散され、翌日には1,042万ビュー・1.4万リポストを超える炎上状態となりました。
保存機能(メモリーズ)と、他者の投稿が保存される仕組み
BeReal内では「メモリーズ」という自分の過去の投稿をアーカイブとして保存・閲覧できる機能があります。これは自分自身の投稿履歴を遡るための機能です。
一方、他者の投稿を「保存する」機能はBeRealのアプリ内には存在しません。しかし前述の通り、スクリーンショットや画面録画を通じて保存することは技術的に可能であり、それを完全に防ぐ手段はありません。
クローズドな環境なのに、なぜ拡散するのか
BeRealは「友達限定」のクローズドな環境のため、ユーザーは「仲間内しか見ていないから大丈夫」という強い安心感・油断を持ちがちです。ところが、その「友達」の中に一人でも悪意を持つ人物や、コンプライアンス意識の高い告発者が紛れ込んでいれば、スクリーンショットをX等に転載することで瞬時に拡散が始まります。
また、BeRealユーザーの「友達」の範囲は、現実的な親友だけではなく、バイト先の先輩・学校のクラスメート・ゲーム上の知人など、さほど深い関係ではない人物も含まれていることが多い点も見逃せません。「友達限定=安全」という認識は危険な誤解です。
BeRealに潜む4つの危険性
企業やその従業員にとって、BeRealには主に以下のような危険性があります。
1. 機密情報・個人情報の意図しない映り込み:
前後カメラで同時撮影するという仕様上、自分の顔を映そうとした際に背後のホワイトボード・PCの画面・書類・顧客リストなどが高解像度で映り込んでしまうリスクがあります。
2. 反射的な投稿による判断力の麻痺:
「通知から2分以内」という制限が、冷静な判断を奪います。「撮影してよい状況かどうか」を確認する時間的余裕がなく、無意識のうちに不適切な投稿をしてしまうケースが後を絶ちません。
3. 「消えるSNS」という誤った安心感:
投稿が24時間で消えるという仕様により、「どうせ消えるから大丈夫」という油断が生じやすくなっています。しかし、友人が保存・転載した情報はいつまでも残り続けます。
4. 位置情報の漏洩:
位置情報をオンにしたまま投稿すると、勤務先・自宅・よく行く場所が特定されるリスクがあります。
企業が取り組めるBeRealリスク対策
企業が取るべき対応は、大きく「明文化」「教育」「技術的対策」の3つに分けられます。
明文化:
「SNS禁止」という抽象的な規定ではなく、BeRealを名指しで「通知が来ても業務中は投稿禁止」と明記することが重要です。「BeRealから通知が来ても、社内にいるときは投稿してはいけません」と、明記する必要があります。
教育:
実際の炎上事例(西日本シティ銀行事案など)を素材として、「この一枚で何の情報が漏れたか」を可視化する研修が効果的です。抽象的な禁止令よりも、具体的な行動指針(「BeRealの通知が来たらまず席を立つ」「背景に画面を映さない」等)を示すことが求められます。
技術的対策:
撮影禁止エリアの再定義(会議室・開発フロアだけでなく休憩室・入館ゲート付近も含む)や、MDM(モバイルデバイス管理)ツールの導入による業務時間中のカメラ機能制限なども有効な手段となります。
他社の対応事例
2026年春の一連の炎上事案を受け、多くの企業が対応を急いでいます。
一般的な動きとしては、新入社員研修にBeRealを具体例として盛り込む動きが広がっています。従来のSNS研修では「SNS全般の注意事項」という形で実施されることが多かった内容が、「BeRealの通知が来た際の行動指針」という形で具体化されるようになっています。
金融業界では、業務用スマートフォンと私物スマートフォンの分離を徹底する動きや、執務室内への私物スマートフォン持ち込み制限を強化する方向が相次いでいます。医療機関では、患者情報が表示されるエリアでの撮影を物理的に制限する対策が取られています。
出典:coki「BeReal(ビーリアル)とは?社会人情報漏洩炎上続出」https://coki.jp/article/column/74134/
社員のBeReal利用に関する社内規定の作り方
2026年時点では、BeRealを名指しした就業規則・社内規定を整備している企業はまだ少数です。多くの企業では既存の「SNS利用に関するガイドライン」の中で対応しているのが現状です。
先進的な企業では次のような規定が見られます。業務時間中・業務エリア内でのカメラ機能付きSNSアプリの使用禁止。業務関連の情報・場所・人物を映した写真・動画の一切の投稿禁止。SNS投稿時には投稿内容だけでなく背景・映り込みについても必ず確認することを義務づけ。これらをBeRealを含む具体的なアプリ名を列挙した形で規定することが、実効性を高めるうえで重要です。
企業は社員のBeReal投稿を監視できるのか
BeRealは「友達限定」のクローズドな環境であり、企業が社員のBeReal投稿を直接モニタリングすることは実質的に不可能です。BeRealのアプリ自体を企業側が監視する手段は現状存在しません。
ただし、BeReal上の情報がXやInstagramなどの拡散力の高いSNSに転載されてからは、リリーフサインのようなSNS監視ツールによって検知することが可能になります。つまり、BeReal自体の監視は難しいが、拡散のきっかけとなる他のSNSを監視することは可能というのが現実的な対策の考え方です。
企業としては、事前の拡散防止策(社員教育・ガイドライン整備)と、拡散後の早期検知体制(SNSモニタリング)の両輪を整えることが重要です。
BeRealの投稿はどのように拡散するのか
基本的には他のSNSへの転載によって拡散されます。具体的な拡散の流れは以下の通りです。
まず、BeReal上の投稿を閲覧した友人が画面録画や別端末での撮影で内容を保存します。次に、その内容をXやInstagramなどの拡散力の高いSNSに投稿します。フォロワー数の多いインフルエンサーや告発系アカウントがその投稿を引用・拡散すると一気に広まります。その後、YouTubeやTikTokへ転載され、マスメディアも取り上げるようになり、企業も把握することになります。
西日本シティ銀行の事案では、BeRealへの投稿が翌日には1,042万ビュー・1.4万リポストを超える規模に拡大しました。一度炎上が始まると、課金目的のアカウントがコピーを量産し増殖するため、もはや拡散を止めることは困難です。
参照: Impress Watch「『親しい人だけ』のはずが…なぜBeRealから社内情報は流出するのか」https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/2106842.html
拡散後にできる被害軽減策
一度拡散が始まってしまった場合、完全に止める手段はありません。ただし、被害を軽減するために取りうる対応策はいくつかあります。
まず、発覚次第、迅速に公式声明・謝罪を発表することで「対応が遅い」という二次炎上を防ぎます。
次に、弁護士と連携してX等への削除要請・著作権申請を行います。また、情報漏洩の範囲を速やかに把握し、対象の方への個別連絡・謝罪を行うことも信頼回復に不可欠です。
しかし、篠原修司氏(ITジャーナリスト)が指摘する通り、「撮影から1年半後に拡散されるケース」もあり、研修を強化してもすでに投稿済みの情報を未投稿に戻すことはできません。過去の投稿が誰かに保存されている限り、その情報はいつでも世に出てくるリスクがある、という認識が必要です
出典:Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/expert/articles/42bb5e8b4a2b27050ee5461e5196107d0a5d94a8
拡散で企業が被る5つの被害
BeRealの投稿が外部拡散された場合に企業が被る可能性のある被害は、以下のように多岐にわたります。
顧客の個人情報漏洩:
氏名・住所・取引内容等が映り込んでいた場合、個人情報保護法違反として法的責任が生じる可能性があります。
企業機密情報の流出: 業績目標・未公開の事業計画・社内システム・シフト表等の流出は、競合他社に利用されるリスクや、信用失墜につながります。
株価への影響:
上場企業の場合、炎上による信頼失墜が株価の下落に直結するリスクがあります。西日本シティ銀行の親会社・西日本フィナンシャルホールディングスの株価は事案発覚後に前日比マイナス2.86%を記録しました。
社会的信用の毀損:
「管理体制がずさんな会社」「コンプライアンスが機能していない組織」というレッテルを貼られることで、取引先・顧客・求職者からの信頼を失います。
監督官庁への報告義務・業務改善命令:
金融業・医療機関等では、個人情報漏洩発生時に規制当局への報告義務が生じ、業務改善命令につながるケースもあります。
BeRealの炎上事例7選
2025年〜2026年にかけて、BeRealを介した職場内情報漏洩・炎上事案が日本で相次ぎました。特に2026年4月は複数の企業・機関で同種の事案が立て続けに発生し、社会的な問題として広く認知されることとなりました。以下に主要な事例を列挙します。
これらの事案すべてに共通するのは、投稿者に「悪意」があったわけではなく、「今この瞬間を共有したい」というBeRealのゲーム性に誘発された「無自覚な行動」であるという点です。
【金融】西日本シティ銀行
最も大きな社会的反響を呼んだ事案です。
西日本シティ銀行(本店:福岡市博多区)の山口県下関支店に勤務する行員が、執務室内でBeRealの通知を受け、私物スマートフォンを使用して前後カメラで撮影・投稿しました。
当行は私物スマートフォンの執務室内への持ち込みを「原則禁止」としていましたが、徹底されていなかったとみられています。
投稿には業務用ホワイトボードが大きく映り込んでおり、顧客7名(後に8名と訂正)の氏名、さらに住所が含まれる方も1名いたこと、加えて19法人の名称も閲覧可能な状態になっていたことが判明しました。また「2024年下半期業務目標」「10月目標」などの業績数値目標・貸出金・個人ローンの数値・デスク上の書類・PCの画面も映り込んでいました。
2026年4月29日夜頃からX上で拡散が始まり、翌4月30日には1,042万ビュー・1.4万リポストを超える大規模炎上となりました。同行は4月30日に公式サイトで謝罪文を掲載し、対象顧客への個別説明を実施すると発表。村上英之頭取が5月12日の決算記者会見で公式に陳謝しました。
なお、動画内のホワイトボードに「2024年下半期業務目標」「10月目標」の記載があったことから、実際の撮影・投稿時期は約1年半前の2024年10月ごろであった可能性が高いとITジャーナリスト・篠原修司氏は指摘しています。つまり、今回の拡散は「撮影からおよそ1年半後に誰かが保存していた動画を転載したことで発生した」とみられており、「一度投稿された内容はいつでも世に出てくるリスクがある」という教訓を残しました。
同行はこの事案に加え、2025年5月にも東京海上日動からの出向者による顧客情報165件の漏洩が報じられており、情報管理体制への信頼が重ねて揺らぐ結果となっています。
また、西日本フィナンシャルホールディングスの株価は事案発覚後に前日比マイナス2.86%を記録し、金融庁も詳細な報告を求める方針を示しました。さらに同行は5月に予定していた「博多どんたく港まつり」への参加を自粛する事態となりました。
参照: Yahoo!ニュース篠原修司「西日本シティ銀行の炎上動画、じつは2024年撮影か」https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/42bb5e8b4a2b27050ee5461e5196107d0a5d94a8
【教育】仙台市立小学校教員
仙台市の市立小学校に勤務する20代の女性教諭が、BeRealの通知を受けた際に仕事で使用するノートパソコンの画面を撮影して投稿しました。画面には校内システムが表示されており、学校名・同僚の氏名が読み取れる情報が含まれていたとされています。
スクリーンショットがX上で拡散し、仙台市教育委員会が翌日4月21日に公式サイトで謝罪しました。当該教諭は「通知が届いた際に深く考えずに行動してしまった」と話していたと報じられています。
参照: Impress Watch「親しい人だけのはずが……なぜBeRealから社内情報は流出するのか」https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/2106842.html
【通信】大手通信会社
2026年4月、大手通信会社の女性社員とみられる人物がBeRealに投稿した画像がX上で拡散されました。流出した内容には社内PC画面に映る社内システムの資料・社内シフト表・内示資料・取引先名が含まれており、コンプライアンスの根幹を揺るがす深刻な情報漏洩事案として認識されました。
参照: coki「BeReal(ビーリアル)とは?社会人情報漏洩炎上続出 大手通信会社・病院事例が危険すぎる理由」https://coki.jp/article/column/74134/
【医療】岩見沢市立総合病院
岩見沢市立総合病院に勤務する委託業者(株式会社ソラスト)の女性職員が、受付業務中にBeRealの通知を受け取り、患者20人分の名前・主治医・性別などが表示されたモニター画面をそのまま撮影・投稿しました。
医療機関における個人情報の重大な漏洩事案として問題になりました。
参照: coki「BeRealによる情報漏洩はなぜ防げない?」https://coki.jp/article/column/76483/
【放送】番組制作会社
テレビ番組の制作会社の新入社員が、研修直後にInstagramストーリーズへ社外秘の入館証・出演者に関する資料・シフト表を投稿・流出させた事案です。
BeRealではなくInstagramでの投稿でしたが、BeRealと同種の「映り込みによる情報漏洩」として、一連の新入社員SNS炎上問題として広く報じられました。テレビ局社長が謝罪する事態に発展しました。
参照: セキュリティ対策Lab「西日本シティ銀行、職員が『BeReal』で支店内を撮影」https://rocket-boys.co.jp/security-measures-lab/nishi-nippon-bank-bereal-sns-customer-data-leak/
【製造】大手総合電機メーカーのグループ会社
大手総合電機メーカーのグループ会社の新入社員が、機密保持誓約書をSNSに投稿してしまい、炎上に発展しました。
参照: ITmedia Business「原因は『BeReal』?新入社員”情報漏えいラッシュ”」https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2605/02/news016.html
【小売・サービス】大手飲食店チェーン/レンタルカー会社
大手飲食店チェーンの愛知県内の店舗スタッフが、内部情報が写り込んだ画像をSNS上に投稿したことが確認されました。運営元が取材に対し、フランチャイズ加盟店舗のスタッフが撮影したものであることを認めています。
また、あるレンタルカー会社の従業員がBeRealに顧客情報が映り込んだ写真を投稿した事案がX上で拡散されました。さらに、顧客に対する悪口が書き込まれていたとも報じられており、情報漏洩だけでなく「顧客への誹謗中傷」という側面でも批判を集めました。
炎上が企業に与える6つのダメージ
上記の事例から読み取れる通り、BeRealを介した情報漏洩・炎上が企業に与えるダメージは多岐にわたります。
信頼・ブランドの棄損:
「情報管理がずさんな企業」というレッテルは、顧客・取引先・株主・求職者の信頼を一度に失わせます。特に金融・医療・行政など情報管理が根幹となる業種では、回復に長期間を要します。
株価の下落:
西日本シティ銀行の親会社の株価は発覚翌日に前日比マイナス2.86%を記録しました。上場企業にとって、こうした炎上は即座に市場評価に影響します。
監督官庁への対応コスト:
個人情報漏洩が確認された場合、個人情報保護委員会への報告義務が生じます。金融機関では金融庁から詳細な報告を求められるなど、行政対応に多大なリソースが割かれます。
法的リスク:
個人情報保護法違反として罰則の対象となりうるほか、漏洩した顧客への損害賠償責任が生じる可能性があります。
社会的活動の制約: 西日本シティ銀行は「博多どんたく港まつり」への参加を自粛するなど、地域社会への関与も制限されることがあります。
採用への影響:
炎上事案はSNS上に半永久的に記録として残り、就職活動中の学生・転職希望者の目に触れることで、優秀な人材の確保にも影響を与えます。
会社はBeRealのアンインストールを命令できるのか
企業が従業員に対してBeRealのアンインストールを「推奨」することは、一般的には可能です。
就業規則や社内ガイドラインに「業務に支障をきたすと判断されるアプリの使用自粛を推奨する」旨を盛り込み、業務時間中・業務エリアでのBeReal使用を控えるよう指示・推奨することは許容される範囲内です。
ただし、「命令・強制」となると話が変わってきます。社員のプライベートなスマートフォンに対して「アンインストールせよ」と業務命令として強制することは、次項で詳しく触れるように法的なグレーゾーンが生じます。
現実的な対応としては、「業務時間中・社内での使用禁止を就業規則に明記し、徹底周知する」ことが、法的リスクを抑えつつ実効性を高めるうえでバランスの取れた対応といえます。
アンインストールの強制は法的に問題ないのか
この点は、法的に微妙なバランスが求められます。
「推奨」の範囲:
会社が「業務上の情報セキュリティの観点から、プライベートのスマートフォンへのBeRealのインストールを推奨しない」と社内告知する程度であれば、一般的に問題はないとされています。
「命令・強制」の場合の問題:
従業員のプライベートなスマートフォンのアプリ管理にまで企業が踏み込むことは、プライバシー権(日本国憲法第13条)・職業選択の自由(同第22条)・通信の秘密(同第21条) 等との関係で慎重な配慮が必要です。「アンインストールしなければ懲戒処分とする」といった強制措置は、法的に争いが生じる可能性があります。
実務的な対応:
多くの法務・労務の専門家が推奨するのは「業務時間中・業務エリアでの使用禁止の明文化」と「私物スマートフォンの持ち込みルールの整備」です。アプリのアンインストールを強制するよりも、「使用する状況」を規制する方が法的リスクが低く、実効性も高いと考えられます。
社員に周知すべきBeReal利用の7つの注意点
社員がBeRealを利用する際に、企業として周知すべき注意事項は以下の通りです。
就労時間中には投稿しない:
BeRealの通知は就労時間中にも届きます。通知が届いたとしても、業務時間中は必ず投稿を控えてください。「通知が来たら即投稿」という習慣は、就業時間中は絶対に行わないことが原則です。
機密情報・個人情報の映り込みは厳禁:
BeRealの前後カメラ同時撮影という仕様上、自分を撮影した際に背景にホワイトボード・PC画面・書類・名刺・顧客情報等が映り込むリスクがあります。社内・社外を問わず、業務関連の情報が視野に入る状況での撮影は絶対に避けてください。
位置情報は必ずオフに:
位置情報をオンにしたまま投稿すると、勤務先・訪問先が特定されるリスクがあります。必ず投稿前に位置情報設定を確認してください。
「友達限定だから大丈夫」は禁物:
BeRealは友達限定公開が基本ですが、その友達が内容を保存・転載することで瞬時に全世界に拡散するリスクがあります。クローズドな設定は安全の保証にはなりません。
「どうせ消えるから大丈夫」は危険な誤解: BeRealの投稿は24時間後に消えますが、消える前に誰かに保存・録画された場合、その情報は永続します。「消えるから安全」という認識は捨ててください。
撮影場所の確認を徹底する: 投稿する際は、自分の背後・周囲に業務上の情報がないかを必ず確認してください。理想的には、業務エリアを離れた場所・業務時間外に投稿することを習慣にしましょう。
「遅延投稿」機能を活用する:
BeRealは通知から2分を過ぎても「Late投稿」として投稿できます。「通知が来たら今すぐ撮らなければならない」という強迫観念は必要ありません。業務が終わってから安全な場所で投稿することも可能です。
BeRealは「ありのままの日常を共有する」という魅力的なコンセプトを持つSNSですが、その「ありのまま」が職場の機密情報・個人情報を巻き込んだとき、企業にとって取り返しのつかない被害をもたらします。Z世代の社員が当たり前のように利用するこのアプリを「知らなかった」では済まない時代が来ています。
企業のSNSリスク管理において、BeRealは今や最重要課題のひとつです。SNS炎上監視・リスク管理のプロフェッショナルとして、クラッドは企業のBeRealをはじめとするSNSリスクへの備えを総合的にサポートしています。
- ・現場を「自分ごと化」させる実践的なガイドライン策定とSNSリスク研修
- ・プロによる365日体制の有人モニタリングでリスクを早期発見
- ・万が一のインシデント発生時における迅速な危機管理広報の対応サポート
SNSリスク対策は、炎上が起きてから慌てて対処するものではなく、未然に防ぐ「事前準備」こそが最大の防御です。
「社内ルールがなくて不安」「どんな対策から手をつけるべきか迷っている」というご担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。
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